しゅうのブログ

映像を齧った高専生のブログ。

『空中分解』オリジナルPVのいろいろ

すりぃ様の空中分解のPVを作った。


【AviUtl】空中分解 PVつくってみた【モーショングラフィックス】

 

使用したソフトは、例のごとくAviUtl。

原曲が1分ジャストという、かなり短い曲なので、過去作品みたいに途中で飽きることはなかった。そう考えてみれば、完璧に完成したはじめての作品な気がする。

イントロ部分

実はイントロ部分は、真っ先に作った箇所である……というか、制作にとりかかる2周間ほど前に、なんとなく作った映像を流用したものだ。

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イントロ部分

鳥居を画像ループでZ軸方向に100個並べ、そのなかをカメラ制御が等速(Z軸正方向)で直進している。

このとき、カメラがY軸負の方向(画面上)を向いているのがキモである。

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↑めっちゃわかりやすい画像

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100個並ぶ鳥居たち

このシーンは、本家や他のオリジナルPVにもよく使われる構図だったため、かなり簡単に思いついた部分だ(パクリではない)

フレームバッファ+PixelSortを使っていたりするのも、本家PVを踏襲しているつもり。

 

ところで……鳥居や大仏といったモチーフがあるだけで、エモいシーンがわりと簡単に作れるのは気のせいだろうか。これは個人的な意見だけど、映像制作者は「鳥居.png」や「大仏.png」を用意しておくべき。

【鏡音レン】空中分解 / すりぃ - YouTube

↑参考にした本家動画

Aメロ部分

この曲にはBメロが存在しない(イントロ→Aメロ→サビ→アウトロ)構成なので、「AメロとBメロに変化をもたせる」みたいなことは考えなくて良かった。楽。

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Aメロ部分

Aメロには4シーンあって、前半の2シーンは、「中央にモチーフをおいて、その周辺に図形やテキストで装飾する」という形をとった。

歌詞の登場には、あえて激しいイージングを使わずに、クリッピング・TA登場などのスクリプトを用いた。

この画面構成自体は自分で考えたが、動画全体の雰囲気はリフル氏の動画から触発されたものである。

(進捗)空中分解/前半 - YouTube

↑お花の画像も優秀なので、いくつか揃えておくと良いよ

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Aメロ部分

3シーン目からは、シーンチェンジを「拡大」から「横移動」へと変更している。これも本家PVを踏襲したつもり。

ぬるんという感じを出したかったので、「加速」+「減速」のイージング(ベジエ軌道T)でカメラを移動させている。

ちなみに、画像の左下に「回転する十字」が置いてあるが、このオブジェクトは動画内で4~5回は流用されている。よかったら探してください(隠れミッキー感)

 

サビ部分

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サビの「ま」

サビは勢いを持たせたかったので、動きのあるオブジェクトにはモーションブラーをかけている。

おかげで「まッ!!!!!」という感じが、静止画からでも伝わってくるようなシーンにできた。

ただ今見返すと、分解能をもうちょっと高い値にしてもよかったかも。

 

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「気をつかってさって」

「気をつかってさって」の部分は、本家丸パクリになってしまった。

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これじゃいかんので、火花を散らしたらいい感じになったので、このまま採用。

全体にPixelSortとモーションブラーを掛けて、それっぽい雰囲気にした。

 

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「誰にも愛されることなく」

「誰にも愛されることなく」の部分は、やすくら氏のPVから触発されたものである。

このシーンは、制作過程で一番最後に完成させた部分だが、結構気に入ってたりする。

【AfterEffects】空中分解 / すりぃ MV作ってみた - YouTube

ここだけfpsが低くなっているのは、「時間制御」で6コマ落とすようにしているからである。くわえて、Nure氏のVHS風のエフェクトを掛けているので、フリーのSpark素材が埃みたいになった(よい)。

 

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「何事って今日も笑いかけてく」

サビ終わりのこのシーンは、本家にもあったシーンから着想を得た。

ただ、本家では2Dのハートが崩れ落ちるというものだったが、なんとなく立体感を持たせたかったので、「砕け散るT」の「粉砕度」パラメータを音楽に合わせてイージングさせた。

あとから見返すと、このシーンの登場ちょっと早くねえかって感じがしないでもないが、たぶん気のせい(願望)。

 

アウトロ

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アウトロ部分

アウトロ部分は、イントロと同じメロディなので、イントロのシーンを流用した。

ただ、そのまま流用しても面白くないので、Nure氏の「VHS風」とPixelSort(2重掛け)をフレームバッファで掛けている。

あと、画面をガクガク(再生位置を前後させる)させたかったので、イントロ部分を1つの動画ファイルに出力。からの、手動で音楽を聞きながらタイミング調整をやっていった。ついでにブロックノイズだとかPixelSort Glitchも適当に置いておく。

 

 

……これで完成である。

「動く、動く」や「頓珍漢の宴」のような、アイデア不足による画面が貧相になる現象もなかったので、わりと自分の中で気に入ってる作品である(もう一度作れと言われても、作れる気がしない)

課題としては、サビのテキストの登場が単調な感じになってしまったというところが、自分で見返してみて思ったところの1つである。タイポグラフィーが弱点ということが分かってしまったので、つよつよ映像がつくれるよう鍛えていきたい所存。