しゅうのブログ

映像を齧った高専生のブログ。

『リバーシブル・キャンペーン』PVいろいろ

DECO*27様の「リバーシブル・キャンペーン」でオリジナルPVをつくった。

最近はアイドル部にドハマリしてるので、メンバーのひとり「もこ田めめめ」を踊らせてみた。


【アイドル部MMD】もこ田めめめでリバーシブル・キャンペーン【AviUtl】

 

AviUtlでスマホサイズ(16:9 縦画面)の映像制作に挑戦してみた。実際に視聴するときは、ぜひスマートフォンを縦に持って見てほしい。

あとは、MMDを使ってアイドル部のもこ田めめめさんのモデルを動かしている(.LIVEさんありがとう)

どちらも初挑戦で、とくにMMDの操作性には時々イラッとはしたが、楽しく制作することができた。テスト前なのに。

 

イントロ

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イントロ部分

イントロ部は実は昔作っていた映像を流用したものである……というか、もこ田めめめで作る前から「リバーシブル・キャンペーン」で映像をつくる構想はあった。

左上の0と1の羅列だが、実はある文字列を2進数化したものである。元の文章はわすれた。

 

このイントロ部で個人的にお気に入りなのはGlitchである。

Nure様のVHS風、Pixelsorter_s、周辺ボケ光量、本当のブロックノイズ、Aodaruma様の簡易Glitch、データモッシュスクリプト、フリーのVHSノイズ素材などを組み合わせて、映像劣化を表現した。「リバーシブル・キャンペーン」の本家PVもこのような映像劣化やデータモッシュを多用しているため、曲の世界観を壊さずに表現をできたと思う。

このシーンは、本家MVの2:00くらいから着想を受けた。配置する画像のZ座標を調整することで、画面全体に奥行きをもたせることができたように思う。


DECO*27 - リバーシブル・キャンペーン feat. 初音ミク

Aメロ部分

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Aメロ部分

 ノイズは若干抑えめで、ダンス映像を主役においた。「リバーシブル・キャンペーン」ということで、背景は白と黒。そしてテキストには白色+差分合成をかけることで、背景と色を反転させた。

カメラをMMD側で切り替えてもよかったが、修正時にはMMD側から再出力が必要になるので、いろんなアングルの映像を複数個用意しておいて、AviUtl側で音にハメるという作業をとった。

MMDでの出力時には、Ut Video Codec SuiteのRGBAを選択するとアルファチャンネル付きのAVIとして出力される。これをAviUtlで読み込み、編集ウィンドウの「アルファチャンネルを読み込む」にチェックすると、透明度つきの映像が配置される。

MMD

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MMD画面

前述したとおり、もこ田めめめのモデル表示はMMDを使用している。

ただMMD単体ではリアルな表現には向かないため、MikuMikuEffect+NCHLShader2の組み合わせで質感をより強化してみた(参考にしたサイト↓)。

ch.nicovideo.jp

もう少しエフェクトを追加しても良かったが、MMD側で色調やボケの調整は可能なので、NCHLShader2と一部でikBokehを使用している程度しかMMEエフェクトは使用していない。

NCHLShader2にはプリセットが付属しており、「もこ田めめめ」の皮膚全体にはBasicを、首と腰のモニターにはMetallicかMettalic2を適用している。他のパーツにはそもそもシェーダーを使用していない。

 Bメロ

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Bメロ部分

Bメロ部分は、Aメロ部分と同様にテキストモーションとダンス映像で表現した。

途中の画面が崩壊していくシーンチェンジがあるが、これは「空中分解」でも使用したPixelsorterをつかったGlitchの応用である。こちらのMVを参考にさせていただいた。


【AviUtl】ドラマツルギー 自作MV

 

またサビ直前のカットだが、雰囲気や「花が音に合わせて登場する」といった表現は、こちらの映像を参考にさせていただいた。


【Aviutl】リバーシブル・キャンペーン(PF配布)

サビ

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サビ部分

サビではタイポグラフィーは抑えめに、ダンス映像に焦点を当てた。

洋館書庫ステージの中心で踊らせてみたため、一気にMMD映像感が強くなった。

正直に言って、作業時間は一番短かったが、10種類ほどの映像を同時にロードするため、AviUtlやL-SMASHがクラッシュしまくりで発狂するかと思った。

このシーンだけではないが、プロジェクト全体をそのまま出力すると、メモリ不足でAviUtlがクラッシュしてしまう。そのため各パーツごとに無圧縮AVIに分割エンコードし、それらを繋ぎ合わせ再エンコードすることで、ようやく映像データを出力できた。

まとめ

テスト前だというのにつくりはじめた映像だったが、過去の映像の経験のおかげでわりと作業時間は多くなかった。それにも関わらず、かなりかっこいい雰囲気の映像が自分の手から生み出されたので、完成した動画ファイルを20回は繰り返し再生したと思う。

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本人からいいねされたので無事に死んだ

タイポグラフィーはちょっとずつできるようになってきたけど、まだまだ「よくわかんね」って感じなので、それを重点的に練習していきたい。テストあるけどな。